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移動力を鍛える

このレッスンでは、歩く、走る、階段や坂道の上り下り、姿勢、呼吸など、毎日繰り返す行動を改善していきます。日々繰り返す行動は心身の状態を大きく左右します。例えば、膝に負担のかかる歩き方を毎日何千何万歩、をれを365日繰り返せばどうなるか想像できますよね?

野生動物も含め、生きるための基本行動である【移動】に関わる力を初めに鍛えていきます。便利な社会で退化しつつある足(土台)の力をまずは取り戻していきましょう。

レッスンの目的

  • 歩き方や姿勢の改善
  • 階段や坂道の上り下りを楽にする
  • 気持良く走れるようになる
  • 将来、膝など足の痛みで悩まない
  • 転倒、転倒時の怪我の予防
  • 膝など歩行時の痛みの緩和
  • 血流、冷え、肩こりなど不調の改善
  • 人生の最後まで活動する(介護予防)

レッスン内容

身体の構造を使って移動する

人は動物。接地時の衝撃吸収は靴ではなく足で行います。また、ダイエットのために歩いたり走ったりする方もいらっしゃいますが、本来歩行や走るといった行動は自然界における生存行動であり、より少ないエネルギー消費で長い距離を移動できるのが正しく、エネルギーを多く消費するような歩き方や走る方をすれば、関節にかかる負荷が高くなり怪我を痛めてしまいます。エネルギー効率の良い移動の仕方を覚えれば、80歳からでも姿勢や歩行スピードが改善していきます。

しっかり移動できるようになることは、生存能力を高めるといっても過言ではありません。全ての運動の土台となる下半身の動きが改善され、ゴルフなどの趣味も上達していきます。健康維持と運動能力の向上のために、移動力を鍛えましょう!

ウォーキングレッスン

トレーニング内容

①動作分析
関節の動き、バランスの取り方、力の入れ方や抜き方、動作の左右差、体軸、神経伝達速度などを確認します。

②機能改善
足の指の動き、足裏のアーチ、足裏の感覚、足首・膝・股関節・骨盤の動きを改善していきます。

③バランス力の向上
人は二足歩行のため、移動時は必ず片足立ちになります。片足時のバランス能力の高いほど歩行が安定します。
バランスの取り方、体軸、力の抜き方、意識するポイントなどをトレーニングします。

④姿勢と呼吸の改善
姿勢維持とは、ただキレイに見えれば良いのではなく、その姿勢をとることで足や腕を上げやすくなり、結果としてエネルギー消費を少なく(疲れにくい)移動することができます。呼吸も姿勢維持と深い関わりがあり、腹式と胸式どちらがよいという思考ではなく、両方とも意図してできる神経ネットワークを構築することが大切です。

肋骨・背骨・肩甲骨の動き、腹圧のかけ方、動作と呼吸を連動させる方法などをトレーニングします。

⑤歩き方
①〜④を基礎に、お尻と腿裏の筋肉の使い方、エネルギー効率の良い足の動かし方などをトレーニング。その他、人の往来の多い場所での歩き方(人ごみをスルスルと歩く方法)なども練習します。

ウォーキングマスターコース

意識して歩くと、荷重の左右差・骨にかかる圧力・筋肉の緊張と弛緩、力の流れ、地面の状態など、様々な情報をたくさん得られるように。歩行禅という言葉があるように、ただ歩くことが心地よく、風や植物の変化など自然を感じる力が高まることで、さりげない日常でも喜びが増えていきます。心と体の健康は、自分を認識する力を高めることから。

階段・坂道レッスン

階段や坂道の上り下りが楽になる

階段や坂道の上り下りが辛くなると、旅行など行きたい気持ちはあるのに行ける場所がどんどん少なくなっていきます。逆に、階段や坂道が楽になると、積極的に活動するようになり、行動範囲が広がることで結果として自然と足腰が鍛えられていきます。

階段や坂道の上り下りは、物理の法則を利用したコツがあります。重心移動と筋肉の使い方を改善することで、特定の筋肉にかかる負荷を分散させ、楽に階段や坂を上り下りできるようにしていきます。その日のうちにマスターされる方がいるほど簡単なのに効果は抜群!「えっ?本当に疲れない!」とビックリされる方が多くいらっしゃいます。

ただし、何事にもいえますが無意識レベルでできる(身体に動きを定着させる)ようになるには、日々の反復練習と山など少しハードな環境での実践が大切です。

御朱印巡り、ハイキング、登山などが趣味の方、登山をしたいけど体力に自信がない方には『ナンバ歩き』を教えます。昔の日本人が山道を長距離移動できた理由を体感してください。

ランニングレッスン

歩くから「走る」へ

ランニングはウォーキングの延長。
歩き方、階段や坂道の上り下りを身につけたら、今度はランニングに挑戦してみましょう!

多くの方がランニングに苦手意識をもつのは、学生の頃の持久走競技会等で走り方も分からずただ走らされ、息苦しい思いをした経験があるからではないでしょうか?

体軸、接地の位置、股関節や骨盤の動き、力の抜き方、足を動かすタイミング、腕の振り方など、1つ1つコツをつかんでいけば、気持良く走れるようになります。

頑張って走るのではなく、自然と前に進む感覚を身につけましょう!走り始めは、鍛えられていない筋肉が痛くなることがありますが、繰り返すほど足腰が強くなり、より楽に・軽く・遠くまで気持良く走れるようになっていきます。

しつこいようですが、身体に動きを定着させるには日々の反復練習が大切です。
走るのに慣れてきたら、フォーム(走り方)を意識したLSD、ビルドアップ走、インターバルトレーニングなど、多様なトレーニングを練習に取り入れ、月に走る距離を少しづつ増やしていきましょう。